「麻辛麺」

慌ただしい毎日の中、只々流れて行く時間。それが通常であり、日常になってしまった。これは異常なのか?平常なのか?身体が100%調子が良いってどんな感じだったのだろうか?いつも何処かが痛い。調子が悪い。悲しいけどそれが普通。そんな事に慣れてしまった冬空の下。皆様いかがお過ごしですか?
私は特に元気でも無く普通です。身体の調子は60%くらい。

ありきたりな日常の中、ちょっと刺激欲しい。そんな時あなたならどうしますか?何に刺激を求めるかは十人十色で、それは危険な恋愛だったり、命がけのデスゲームだったり、ホラー映画だったり、一人キャンプだったり、一人隠れんぼだったり、人には言えない事だったり。まぁそれぞれ世の中に迷惑をかけない程度に楽しんでくれれば良い。そんな訳で私は「辛いもの」が好きだ。

「辛いもの」を食べると言うのは不思議なもので、最初は「辛い、いやむしろ痛い」なんて思っているが、その向こう側にある「旨味」や「甘味」に気がついてしまうと、もうやめられない。やめられないのだ。「そんな辛いもの身体に悪いよ」何度言われた事だろうか。しかし身体は「辛いもの」を求める。「激辛」なんて書いてあるとついつい手が伸びる。近年では一般の食事処でも、コンビニエンスストアでも「辛いもの」が市民権を得ているので嬉しい限りだ。

そこで、最近のお気に入りを紹介したい。

蒙古タンメン中本の「汁なし麻辛麺」。
こちらの「汁なし麻辛麺」は電子レンジでつくるタイプの冷凍食品。まずはこのジャケット。良いね。必要以上に激辛!!とか歌ってない所がまず好感触。まぁ最近のヤツは「激辛」「極辛」なんて煽るだけ煽って、そうでもない事が多々あり。辛いってなんだ?ツラいとカラいはなんで同じ字なんだ?辛島美登里はなんであんなにツラい曲ばかり歌うんだ?唐辛子系の辛さとわさび系の辛さを同じ「辛い」にしちゃ駄目じゃないか?などと「辛い」という字がゲシュタルト崩壊し激辛不信になりかけていた頃。突如私に舞い降りたこの「汁なし麻辛麺」。中本さんか…、言っても北極以外辛くないしな…。しかし汁なし系にハズレは少ないしな…。レンジで一撃って書いてあるしな…。まぁ温めるだけだから一撃なんだろうけど。色々と疑いながらも心はすでに購入を決めていた。

さて、ご覧いただきたい。

見た目の色、香りはさほど辛さを感じさせないが、こいつ間違いなく美味いっ…!!そして豆腐がカワイイ。

いざ食べるともう。美味い。辛い。辛い。美味い。辛い。
辛さの中に旨味が…のキャッチコピーは嘘じゃない。コレは美味いわ。代謝の悪い私の頭右半分から流れる汗。ひさしぶりに辛いもの食べて汗をかいた。逆に爽やかさを感じながら完食。すっかり虜となった私は、日を改め二度目、三度目と「汁なし麻辛麺」を食す。辛さに慣れてしまうのか最初のような感動は味わえない…。が、やはり辛旨い。

嗚呼、「辛いもの」はこうでなくていけない。いつかこの「麻辛麺」にもすっかり慣れてしまい、もっと刺激が欲しくなる日がくるのだろうか?いや必ず来るのだ。それまでは辛島美登里に感謝しながら、また日常を過ごしていこう。


どこかでチンと電子レンジ鳴る音がした。