44.旧作アニメを復習してみる(70年代編②)

久しぶりのアニメの歴史ツアーです。
前回は74年までを書いてみましたが
アニメ戦国時代のような70年代、
あとの半分も濃いラインナップです。

1975年〜

1975年

©NIPPON ANIMATION CO., LTD.

フランダースの犬(日本アニメーション)
世界名作劇場の有名作、ネロとパトラッシュを主人公とした作品です。
名作劇場はコスプレの見た目としては昨今の作品と比べると地味な部類ではありますが、その知名度の高さからはやはりコスプレしやすいという点が強みではあります。

©赤塚不二夫 ©NIPPON ANIMATION CO., LTD. ©2014天才バカヴォン製作委員会

ネタに振り切れれば近年では↑こんな作品もありましたしね。

勇者ライディーン( 創映社(サンライズ)
安彦良和先生の初キャラクターデザイン作品であり
海を越えてアメリカでヒットしたり、
YMOが曲の名前としていただいたりと
様々な伝説を持つ作品。
上記のコトからもしかしたら
今でも海外ウケがいいかもしれません!?

© エムケイ(金子満)

ラ・セーヌの星 ( 創映社(サンライズ)
フランス革命期のパリを舞台とした
美少女剣士ものの作品。
「リボンの騎士」の影響を受けた作品でもあり、
こちらは今でいう戦う変身ヒロインものに近い作品となっています。
(ちなみにフランス革命で有名なベルばらはもう少し後のアニメ)

© 斎藤惇夫 ©東京ムービー新社

ガンバの冒険(東京ムービー新社)
元は児童小説として生まれた作品で
頑張り屋のネズミが主人公のアニメ。
近年では映画「GAMBA」としてもフルCGでリメイクされた他、
劇団四季さんでも演目として取り上げられた模様です。
コスプレとしても擬人化などの手法があるので、
小さいながらもパワフルなガンバ達のコスプレも
楽しいのではないでしょうか!?
(大冒険に出てくるノロイはみんなのトラウマ!)

© 竜の子プロ企画室

宇宙の騎士テッカマン(タツノコプロ)
タツノコプロのハードSF作品。
様々な技術的試みを盛り込んだ作品ではありましたが
当時は宇宙モノがヒットしないという法則があるかのように、
残念ながら放送は打ち切られてしまいました。
しかし後に本作をベースにした別作品として
「テッカマンブレード」が制作されており、
時代を跨ぎはしましたが無事に
90年代を代表するSF作品の仲間入りを果たしました。

© タツノコプロ企画室

タイムボカン(タツノコプロ)
タツノコ作品と言ったらやはり
タイムボカンシリーズを思い出す方が多いのではないでしょうか?
タイムボカンはそのシリーズにおける初代作品で、
ハードなアクションで当たらないならばと生まれた楽しいギャグ路線作品。
実際に視聴率も好調で以降のシリーズへと
様々な要素が引き継がれることになります。

©東映動画

一休さん(東映動画)
室町時代の実在の人物をモチーフにした童話のアニメ化。
知名度はご存知の通り非常に高く、
さらに昨今お寺ブームもあることから
コスプレとしての視点で認知することも可能なのではないかと思い
ラインナップに入れてみました。

1976年

© 東映 ©創映社(サンライズ)

超電磁ロボ コンバトラーV(東映・サンライズ)
再現可能な分離合体メカの代表がこちらの作品。
そのため当時は玩具人気が高まり
作品人気も非常に高いものでありました。
コスプレとしてはガワコス方面にもなりそうですが、
合体前提のメカとしてのデザインがされていることから
造形難易度としては最近の作品に比べると
作りやすいほうなのかもしれません。

© 水木杏子、いがらしゆみこ、講談社

キャンディ❤︎キャンディ(東映動画)
講談社の少女漫画雑誌「なかよし」にて
連載された作品のアニメ化作品。
最盛期にはグッズがとんでもない売上を伸ばすなど
当時の人気作でした。
権利問題によって現在では再販&再放送ができない
作品となってしまったため、
コスプレ目線としてはほぼ今の世代には
分からないのではないかという点が何とも悔やまれます…。
(そのため画像も漫画版のみ~)

© 水島新司、秋田書店

ドカベン(日本アニメーション)
日本中に愛されたキャラクターデザインで
現在もなおネット上で画像が出回る作品!
ガタイに自信のある方ならば、
コスプレ行けるかもしれませんかね!?

その他にはこんな作品も放送されました
母を訪ねて三千里(日本アニメーション)
大空魔神ガイキング(東映動画)
まんが日本昔ばなし(ダックインターナショナル)

1977年

©タツノコプロ企画室

ヤッターマン(タツノコプロ)
初代タイムボカンを差し置いてシリーズの顔となった
タツノコプロの代表作!
後にOVAとしての再登場や実写映画化、
2000年代にも新作としてリメイクされたり
スピンオフ「夜のヤッターマン」が放送されるなど、
超人気の作品となっております。
そのためコスプレ面においても有利で
老若男女男女問わず、ネタからガチまで
あらゆるコスプレが楽しめる強さを持っています。

その他にはこんな作品が放送されました
あらいぐまラスカル(日本アニメーション)
超電磁マシン ボルテスV(日本サンライズ)
ルパン3世(part2)(東京ムービー)
飛び出せ!マシーン飛龍(タツノコプロ)

無敵超人ザンボット3(日本サンライズ)

1978年

©松本零士、東映アニメーション

宇宙海賊キャプテンハーロック(東映動画)
70年代は松本零士先生の作品がとっても多いですね
こちらも先生お得意のスペースオペラ。
当時のSFブームと漫画アニメブームにより
人気は一気に加速し当時の多くのファンの心を
鷲掴みにした作品の一つです。
そのため現在でもなお知名度はトップレベル!
国内外問わずコスプレでも人気の名作です。

© 日本アニメーション

未来少年コナン(日本アニメーション)
ブルーレイや再放送で昨今話題となった本作。
日本アニメ界を代表する宮崎駿監督の事実上の監督デビュー作であり、
のちのジブリ作品や他作品への影響も強い作品ですが
当時としては意外にも視聴率は振るわず
さらに現場も難航したために、
今の評価からは想像できないような苦心作でもありました。
現在の人気&知名度は前述の通りなので
コスプレとしても多くの人がすぐに分かる作品であると言えます。
(未来少年コナンの世界は2028年、
その頃のコミケにはコスプレイヤーがぞろぞろと歩いているかも!?)

© 日本サンライズ

無敵鋼人ダイターン3(サンライズ)
サンライズロボットアニメの中でもエンターティメント性に寄った作品。
ちょっと面白いのがこちらの作品、
「仮面ライダー」を意識したアクションを盛り込んでいる点で、
ロボットアニメにも関わらず
各地で着ぐるみショーが行われたという記述がある点から
ラインナップしてみました。
(残念ながら当時の画像は見つからず…)

© 大和和紀

はいからさんが通る(日本アニメーション)
漫画原作からのアニメ化作品。
当時はオリンピックの放送枠に押される形での
打ち切りに近い終わり方をしてしまいましたが、
その後に数回のドラマ化や実写映画化、
さらには劇場版アニメとして近年リメイクされ
昔年の無念を払拭するような勢いで復活した作品と言えます。
根強い原作人気やドラマの影響もあり
コスプレとしても可能ではありそうですが、
相方の伊集院忍少尉の軍服とペアじゃないと
普通のハイカラ衣装と思われてしまいそうなので
ちょっとした工夫が必要そうです

©松本零士、東映アニメーション

銀河鉄道999(東映動画)
松本零士先生が送るSF作品で
男女問わず多くの視聴者をファンにした名作です。
作品も再放送などがされてはいますが、
それ以上に他作品へのオマージュやコメディなどで
出演(?)することが多いためか
未視聴の方でも知っている作品でもあります。
そのためコスプレも認知度が高いほか
松本零士先生の他作品との共通項も多いため
遊びやすい作品かもしれません。
ちなみに札幌某所ではショーケースにメーテル衣装のセットが売られており
北海道のアニメ好きならこちらのイメージも強いのかも?

その他にはこんな作品が放送されました
ペリーヌ物語(日本アニメーション)
科学忍者隊ガッチャマンⅡ(タツノコプロ)
宇宙戦艦ヤマト2(YTV)
新・エースをねらえ!(東京ムービー)

1979年

©日本サンライズ

機動戦士ガンダム(サンライズ)
サンライズオリジナル作品第3作にして
現在なお続くガンダムシリーズの原点。
ファンからは「ファースト」と呼ばれる作品で、
当時のリアル路線と玩具主体路線の狭間とも言える
デザインが目を惹く造りとなっています。
コスプレとしてもシリーズの長寿化に伴い
様々な派生や公式アレンジなども加わり、
このファーストに関連したコスプレネタだけでも
登場キャラクターだけに留まらず、
数えきれないものとなっております。

ちなみにプラモデルメーカーであるバンダイの工場では
社内制服として連邦軍の制服を使用しているそうで、
工場見学がコスプレ視点でも楽しい内容となっていますよ。

©池田理代子 プロダクション、TMS

ベルサイユのばら(東京ムービー)
宝塚の代表演目のひとつ!ですが、
原作は漫画で意外にもかなり綿密な歴史考証がされた作品です。
原作やアニメや宝塚講演や他にも、
これまでリメイクや外伝含めて最近まで
かなり多くのメディアに波及している大作になります。
前述の通り衣装や小道具に至るまで歴史考証がかなり綿密なため
本気でコスプレ衣装を揃えようと思うと
ものすごい苦労しそうな作品ではありますが、
ルイ王朝の煌びやかなイメージも強い作品なので
衣装準備から楽しめそうな作品です。

その他には
赤毛のアン(日本アニメーション)
新巨人の星Ⅱ(東京ムービー新社)
ゼンダマン(タツノコプロ)
サイボーグ009(第二作)(日本サンライズ)
ドラえもん(第二作)(シンエイ動画)
宇宙戦艦ヤマト(続編 特別番組)(オフィスアカデミー)
科学忍者隊ガッチャマンF(タツノコプロ)

1970年代をザックリと振り返ってみましたがいかがだったでしょうか
往年の名作、不朽の名作、人気作品の続編まで60年代とはまた違った
さまざまな作品形態が生まれてまいりました。
次回のブログはいよいよ皆さん懐かしの『1980年代』に停まります

次回80年代編①はコチラ↓

前回70年代編①はコチラ↓

参考:wikipedia、コミックマーケット年表dアニメストア