26.ネタコスプレのはなし

みなさんこんにちは
今回はtwitterからリクエストを受けましたので、
(リクエストありがとうございます!)
コスプレの中でもまた一風変わった「ネタコスプレ」(通称「ネタコス」)について考えてみたいと思います

ネタコスとは何か

ネタコスプレの例

ネタコスプレとは主に
「カッコいい!」「可愛い!」といった通常イメージされるコスプレとは違い、「ちょっと待て!?」「何だそれは!?」「まさかそんな!」というような、思わずツッコミを入れたくなるようなコスプレや、一発ギャグ・時事ネタのようなコスプレなどを指します

そのため、コスプレするキャラクターそのものがネタである例や、
扮したキャラクターで意外な行動をとってみるなど、主となる題材がコスプレかその他かというものを問わない、幅広いジャンルと言えます。

ネタコスの発想とは

発想次第で千差万別なものが出来上がりますので、
もちろん既存の版権キャラクターの中でも、一際個性的なキャラクタそのものを真面目に再現したものもある種のネタコスと言えますし
キャラクターの振れ幅を利用して、「このキャラにあんなことをさせてみる」という発想のもとで意外な行動をするというのも含まれます。

ある意味通常のコスプレよりも笑いのアイディアが問われるとも言えますね。

(国民的番組「欽ちゃんの仮装大賞」のようなイメージと言えば分かりやすいでしょうか)

ネタコスにはどのようなものがあるのか

いままでTwitterや実際のイベントで見たネタコスをご紹介しますと、
ざっくり大きく以下の4種類に分けることができました

1.テレビ番組、CM、時事ネタの再現(環境再現型)

令和の2字を掲げるポーズ
※画像は産経ニュースさまより

時事ネタ等を中心としたコスプレで、おもにその映像画面上と一致させようとしているのが特徴。そのため必要な小道具や背景などの小ネタが細部まで工夫されている例が多く見られます。
・旧金曜ロードショーの波止場の影(金曜ロードショー)
・ゲーム番組再現(東京エンカウント)
・令和の2字を掲げる菅官房長官(内閣府)
…など

2.キャラクターそのものの再現(ユニークキャラクター型)

ゲームセンターCX課長の有野さん
© BANDAI SPIRITS
© フジテレビジョン/ガスコイン・カンパニー

強力な印象を持つキャラクターで、かつ話題性と意外性をもつもの。
とくに実写系の場合はコスプレイヤー本人の顔やスタイル、雰囲気を活かすという場合も多く、イベント会場では「似てる!」と思わず声が出ることも。
・有野課長(ゲームセンターCX)
・マカオとジョーマ(映画クレヨンしんちゃん)
・ガルパン大使蝶野正洋(プロレスラー、ガールズアンドパンツァー)
・城之内克也のアゴ(遊戯王)
・マッチョ亀仙人(ドラゴンボール)
・映画泥棒(NO MORE 映画泥棒)
・三木のり平(ごはんですよ!)
…など

3.キャラクターアレンジによるネタコス(アレンジ・ネット掲示板型)

その地中に埋まった部分は果たしてどうなっているのかという考察がされた「ディグダ」
©2016 Pokémon. ©1995-2016 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

自身によるオリジナル製作や、ネット掲示板等で話題となったネタにキャラクターをアレンジしたもの。※()内は元ネタの作品
・超リアルアンパンマン(それいけ アンパンマン)
・8頭身キュウべえ(魔法少女まどかマギカ)
・プニキ(プーさんのホームランダービー)
・ディグダの身体(ポケットモンスター)
…など

4.アイテムによるコスプレのネタ化(モノボケ型)

通販サイトで取扱っているティラノサウルスの着ぐるみ
©2008-2020,東京産業新聞社

キャラクターはそのままに、道具や環境を利用したボケのみを輸入したタイプのネタ。または商品そのものを使用したネタコスプレ。比較的お手軽にできる特徴があります。
・ティラノサウルス(ジュラシックワールド ティラノサウルス )
・○○の2字を掲げる○○(上記官房長官のオマージュ)
・カラーコーン(漫画家やしろあずき先生)
・「異議有り!」「待った!」の吹き出し看板(逆転裁判)
…など

ネタコスをしやすい環境

紹介しきれない程に数あるネタコスですが、これらを人に楽しんで貰うには一つ気をつけなければならない点があります。
それは、どのイベントでも必ずしも同じ反応が帰って来る訳ではないという事なんです。

お笑い番組のようにすでにそのための環境と観客が用意されている状況と異なり、コスプレイベントにおいてはゲリラライブのようなものなので、「このネタを拾ってくれそうな人がいるかどうか」がカギとなります。
つまりはそのコスプレネタを披露する前に「反響」を計算に入れる必要があります。

ネタを拾ってくれる人がいるかどうか、これについてはコスプレイベント自体が無数の人を集める以上ほとんど確率論となってしまうので、やはり「参加者数」と「規模」に比例していると結論付けて良いと思われます。単純に人数が多ければ拾ってくれると言う子どもみたいな計算ではありますが、ジャンルを固定づける「オンリーイベント」以外であれば、どのような参加者が来るかと言う予想は中々に困難を極めますので、レイヤー以外も多く参加し、規模の大きなイベントであればより楽しまれやすいのではないでしょうか。
「戦いは数だよ」と宇宙のお偉いさんも言ってますしね。

初心者にはどうなのか

場所の情報や来場者層の情報など、初心者には難解にも思われそうなネタコスですが、決して初心者には敷居が高いと言うわけではないのでご安心ください。

前述の2番と4番にもあるように、普通のコスプレであってもキャラクター自体がストーリー内においてネタになる要素を保有しているという場合もあったり、全然関係のないアイテムでも添加する事で独特の面白さを放つ場合もありますので、ライトな楽しみ方であれば気軽にどのイベントも問わずに楽しめると思います。(むしろこのあたりもコスプレの楽しさでもありますので。)

もちろんガッチリしたネタコスで、ネタが拾われるか分からないというものも「手が込んでいる物は注目される」というのがイベントなので、ぜひとも「面白そう!」と思った事には気軽に挑戦していって欲しいと思います。

ネタコスのまとめ

話が長くなってしまいましたのでここらでまとめです

・ネタコスは意外性によって人を楽しくさせるコスプレ。
・大体4つに分けたけど、アイディアによって多様な形がある。
・ネタコスをするにはそれに反応してもらえる場を選ぶ必要があり、
イベントでは人の多いところがやりやすい。
・初心者でもライトなネタで簡単に遊ぶことができる。

長々書いたわりには大体こんなところでしょうか。
今ではイベントに限らず、SNSを通じて世界中に面白さを発信できますので、ハッシュタグなどを利用して広く進めるという楽しみ方もあります。

普通のコスプレよりもこれ面白そう!という方は、
ぜひ今から次のイベントに向けて準備支度を初めましょう♪